あるハツカネズミの死

「終わっていくんですねえ」 老婆はぽつりと呟いた。 「はい。終わっていきます」 数分ののち老婆は一瞬で分解され、装置の上は無人となった。老婆は終わってしまったのだけれど、少し経ったあと装置の裏からハツカネズミが姿を現した。プラスチック製ビーズ…